理英会のルーツは横浜国立大学教育学部のゼミにあります。児童心理学・発達心理学の教授と学生が、乳幼児の教育を実践するために開いた小さな教室が始まりです。近隣から数名のお子さまをお預かりし、さまざまな研究テーマを元に実験的な活動を続けてきました。
数年経ち、研究がひと通り終わった後も、保護者様から教室の継続を望む声を多数いただき、それが小学校受験 や幼稚園受験に特化した教室に進化し、理英会が誕生したのです。
小学校入試に向けた幼児指導といったものがまだ確立されていなかった時代から、理英会は幼児への学力向上プログラムや指導方法を開発してきました。
など、ひとくちに幼児教育と言っても、その奥は深く、日々の研究と実践により、数々の指導法が蓄積されています。
それらの多くは日々の指導の中で講師が感じる「こっちの方がいい教え方かも」というアイデアです。
それをその講師一人の「気づき」で終えるのではなく、マニュアルとして明文化し、皆で共有することが大切です。
この動きを私たちは、 と呼び、200名を超える理英会の全スタッフが同じレベルの指導を行っています。
※理英会チャンネル 小学校受験に対応した動画をYouTubeで発信しています。
ご家庭で保護者様がお子さまを指導する際にお役立てください。
理英会の指導スキルを効果的に発揮し、おもしろくて楽しい授業を提供するための手段として、理英会ではICTを積極的に取り入れています。
様々な指導法の中でも、タブレットとプロジェクターの連携による説明映像の提示や、タブレットのカメラ機能を生かした4つの指導法がICT活用指導の中心的役割を果たしています。
1ポインティング
大きな画面で指示するから、わかりやすい
2ミラーリング
自分を客観的に見ることで、間違いに気付く
3モデリング
お友だちの動きを見ることで、自分を意識できる
4ズーミング
手元を拡大。細かいところもしっかり学べる
それぞれの詳しい内容は以下の通り。
1ポインティング
授業の中でもっとも大事なことは、子どもたちが授業の内容をしっかり理解すること。
そのためには大きな画面でどの問題を扱っているかを明確に示す必要があります。
「指示や指導がしっかり伝わるように、問題を大きくはっきりと映し出し、より効果的な学習をおこなう指導」が
です。
2ミラーリング
誰かから言われたことよりも、自分自身で気づいたことの方が身につきやすいと言われますが、幼児も同じです。
小学校受験に特有の「行動観察」の授業では、活動の直後、お子さんに自身の動きを映像でフィードバックし見せることで、お子さん自身の気づきや学びを引き出します。
3モデリング
理英会の授業では教室の中で上手にマルを描いているお子さまの手元をスクリーンに大きく映し出すことがあります。
姿勢正しく座って待てるお子さまの姿を映し出すこともあります。
それを見た別のお子さまが、何も言われなくても背筋を正し、素晴らしい姿勢で待つ光景も見られます。
他の人の様子をお手本にするこの指導を と呼んでいます。
4ズーミング
比較的細かい作業、操作を指導する時などに、講師の手元を大きくスクリーンに映し出し、お子さまが見られるようにすることがあります。
折り紙や運筆の指導など巧緻性を鍛える授業に有効です。
タブレット、プロジェクターの連携による
説明映像の提示
身近な生き物、旬の野菜や果物、季節の行事、身の回りの道具…といった様々な事象をカードで目にするだけでなく、実際の画像や動画を見ることで理解を深めます。
動きのある映像による指導
(立体問題や回転問題などに特に有効)
角度による物の見え方の違いなど、実際に動かして確かめることで空間認識力を高めます。
小学校入試では定番となっている「音声」による出題に対応するためのトレーニングもあります。
映像による単元導入、語彙、知識の拡張指導
理英会の指導理念の一つ、「意欲優先の原則」を形にしたのがオープニングミニ劇場と呼ばれ人気になっているモチベーションアップ動画です。学習必然化の役割を果たします。
理英会の授業はお子さまが「今日はどんな新しいことを勉強するんだろう!」というワクワクした気持ちにさせたところからスタートします。
家庭学習の自立をサポート
授業で出る宿題のプリントを補完する、毎月の家庭学習教材「ピンポンワーク」は
理英会では親しみを込めて と呼んでいます。お子さまの手元で、選んだ答えの正解or不正解を教えてくれたり、考えるヒントを出してくれたりします。
この取り組みは、家庭でお子さまがひとりで自立して学習に取り組む習慣をつけたい、というご家庭のリクエストに応えるために導入しました。
お子さまが進んで自学習に取り組むようになったと好評です。
ご家庭で自由にダウンロード※できる
理英会では毎週の単元に対応した高品質の教材を無料でご提供しています。
毎回の授業で出る「家庭学習」の他に、「 」という家庭専用ワークブックがありますが、さらに「やりたい!」という声に応えるのが です。厳選されたプリントをご家庭で自由にダウンロードして使えます。
※ダウンロード教材は年長クラスに対応しています。
テスト結果を反映
理英会にお通いのお子さまが受けたテストの結果から、入試情報室にはご在籍の一人ひとりの正答誤答データが蓄積されています。
それらのデータは通常のクラス授業で活用されているのはもちろんのこと、オーダーメイド個別授業を希望される際に、お子さま専用教材として指導に活用することができます。
専門のデータセンター(入試情報室)を併設する理英会ならではの教材です。
多角的な学力診断
模擬テストの結果を見やすい帳票で表し、合格までの道筋を「見える化」しました。
お子さまが受験されたテストの出題内容を、領域と能力に分け、さらに難易度別に区分けした3方向のマトリックスで提示。
この3D単元マッピングによって、今まで以上にお子さまの今の状態をしっかり把握できるようになりました。
知識、技能、運動、行動 の4分野について、それぞれどの分野の、どのレベルの問題ができなかったのかがわかるので、その後の対策が立てやすくなります。
理英会にとってICTはお子さまの理解、定着をサポートするツールに過ぎませんが、有効活用するために全講師に社内での「ICTスキル検定」を定期的に実施し、指導に必要なICTスキルを身につけ、常に最新の情報に触れる環境づくりを行っています。
いつの頃からか、保護者のみなさまから「情報の理英会」と評していただけるようになりました。
その名に恥じぬよう、理英会では入試に関するさまざまな情報を圧倒的な量と精度で在籍生に配信しています。
以前は各教室の書棚に約100冊のファイルを配備し、来室時に閲覧していただいていましたが、近年はすべてデジタル情報として整理し、お手元のスマホやタブレットで必要な情報をいつでも確認していただけるようになっています。
【在籍生に提供している情報の一部】
毎年、入試シーズンが終わると理英会出版内の入試情報室には首都圏、関西をはじめとする全国の私立国立小学校の数多くの問題が集められ、ジャンル、分野、単元ごとに分類され、分析されます。
最新の入試内容は理英会の授業でのプリント教材に即座に反映されます。
入試情報は入試情報室の専門スタッフの精査分析を加えて、在籍生のご家庭に配信されます。小学校入試専門の教材会社と情報センターをもつ理英会の得意分野です。
【オンラインで受けられる理英会の指導】
理英会の授業はオープンスタイル。保護者様はどの授業でも見学することができます。
お子さまの様子をその場でチェックできるので、その後の家庭学習にも生かしやすいと好評です。
一方、この度のコロナ禍でスタートした「Zoomによる授業配信」も大変好評をいただいています。スマホやタブレットを通して、教室で授業見学されているのと同じように、どこからでも見学ができるようになっています。
理英会の年少コースから年長コースの1年間のすべての運動、行動、絵画制作の指導がデジタルデータとしてストックされています。
今後、感染病の蔓延など不測の事態が起きた際にも、お通いのご家庭には学びをとめることなく、学習の継続をしていただける体制を整えておりますのでご安心ください。
2020年の2月、首都圏を突然襲ったコロナ禍の中で、理英会はZoomを使った授業を(おそらく日本中の、いや世界中の)どの幼児教室よりも早く実施しました。
今思えば「学びをとめたくない」という強い思いが、「幼児にオンライン授業はできるの?」という迷いを簡単に吹き飛ばしました。
そこから数年がたち、私たち理英会においてICT、DXの存在感はますます増し、いつの間にか「なくてはならないもの」になりました。
当たり前のことですが、私たちの目的はただひとつ「合格」です。
ICTはそのための であり、最高の指導を実現させるための に過ぎませんが、とても便利であることには疑いの余地がありません。今後も「抜群の合格率」のために最先端のICTを用いた教育、DX化に邁進してまいります。