理英会合格実績

先輩ママ先生の受験こぼれ話

着眼点|知っ得編

  • 2017.09.04
  • 知っ得編

最近のベストセラーに『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)という本があります。図鑑などで説明されているような生き物についてのオーソドックスな情報ではなく、ちょっと変わった習性や特徴が語られています。 例えば「ワニが口を開ける力はおじいちゃんの握力に負ける」など、その生き物の従来のイメージからは考えられないような特徴やちょっと笑ってしまいそうな知られざる生態を「ざんねん」という軽い表現でとらえて、少しだけプラスの価値観に変えているところが人気の秘訣かもしれません。 「え、そうなの?知らなかった~!」という驚きとともに、子どもだけでなく大人でも楽しめる内容になっています。

 話は変わって…、先日の慶應絵画制作ゼミでのことです。クラスの子どもたちに4枚の白い画用紙が配られ、課題が与えられました。
 「画用紙を半分に折りましょう」「『開くもの』を描きましょう」
『開くもの』と言われた子どもたちは、冷蔵庫、本、筆箱・・・と、どんどんアイディアを出し、イメージを膨らませていきます。そして画用紙に描き込んでいきます。
 ある男の子は動物の顔を描き始めました。目、鼻、耳・・・どうやらカバの顔のようです。表面が描き終わると、パカッと画用紙を開けて内側に口の中を描き始めました。中まで描くとは目のつけ所がいいですね!

また話は変わり、夏期講習での問題です。
「箱の左にあるものが、魔法の箱に入ると右のようになって出てきます」

「では、この場合はどうなるでしょうか?」

ありがちな答えとしては①ですよね。上から見たときの平面図をイメージするからです。でもある男の子は②と答えました。
「下から見たっていいんでしょ」
言われて見ればそうですよね。ものの見方は1つではないということです。①と答えて安心するだけではなく、②も正解だと答えられることに、思考の柔軟性が感じられます。

着眼点を変え、いろいろな考え方ができるというのは、受験に限らず、成長する上で頼もしい力になります。大きな問題や課題にぶつかったときに、1つの方法しか考えられない子は、その方法が通用しなければそこで途方に暮れるだけです。でも発想の転換ができる子は、別の方法にたどり着き、問題が解決できるかもしれません。
 小学校受験で親が陥りやすいのはここです。「これはこうでしょ!」「この時はこうするのよ」「違うわよ!」と親の考えや常識を子どもに押し付けてしまうことがあります。問題によっては正解や方法が1つとは限らないものがあります。お子さんの自由な発想や話に耳を傾けてみましょう。そして、親子で一緒に物事をいろいろな角度から見て、楽しんで、考えることが好きな子に育てましょう。
ちなみに、冒頭で紹介した本も、着眼点の勝利と言えますね。

どんちゃか理英会 りえ先生(仮名)

執筆者紹介

どんちゃか理英会 りえ先生(仮名)
自身も数年前まで理英会に母として通い、愛息を小学校受験させた(もちろん結果は志望校合格!)。そして今は理英会スタッフとして、後輩ママさんやお子さんの受験指導、日々の授業に格闘している。母と指導者両面の視点から見えてくるものをこのコラムで自由に語ります。
本人コメント「今まさに受験最中であるお母さん、お父さんの息抜きとしてお役に立てたら嬉しいです」

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