新学年や新学期が始まると、お子さんは幼稚園や保育園で、新しい先生や新しいクラスのお友達に慣れようと一生懸命頑張ります。友達作りはこの時期の大きなテーマです。今回は自然とお友達が集まってくるお子さんについてお話したいと思います。
お子さんの通う園にもいませんか?いつも周りにお友達がいる子、楽しくお友達と過ごしている子。一例ですが、そういう子の特徴を挙げてみましょう。
● お友達と楽しく会話ができ、コミュニケーションがとれる子
こういう子は言葉のラリーが続くので対話を通して遊びが発展しやすく、長く遊べるという傾向があります。
● どんなことでも楽しめる子
ニコニコといい表情で遊びに参加しているので、周りのお友達も和やかで楽しい気持ちになれますね。1人でもつまらなそうにしていたり、不安そうな表情をしている子がいると「楽しくないのかな?」と思ってしまいます。大人も同じですよね。
● 提案型の言葉を掛けられる子
一緒に○○しない?○○はどうかな?など、自分の考えを押し付けるのではなく、お友達にも問いかけ、答えやすいような言葉が自然と出てくる子。お友達の意見もきちんと引き出してくれていますね。
● お友達を気遣える子
気遣ってもらえた子は「私のことを考えてくれている」「優しくしてくれた」と嬉しくなりますね。
近年、小学校受験では行動観察を取り入れている学校がほとんどです。それは学校側が協調性やコミュニケーション能力などを見ているからです。理英会の授業でも、自由遊び、ゲームや制作などの集団行動を取り入れています。そこで我が子の振る舞いを見たお母様たちから「全然、輪の中に入れなくて」「もっとお友達に声を掛けたらいいのに」などという声を聞きます。みんながリーダーになって、○○しよう!と声を掛ける必要はないですね。おとなしい我が子に「自分の意見をみんなに大きな声で言いなさい」といっても、性格まではなかなか変えることはできませんから…。我が子がどんなタイプなのかを見極め、いいところはそのままに、でもほんの少しだけレベルアップするために、以下のようなことをしてみませんか?
● “家庭”という集団の中で、我が子に行動を考えさせてみましょう。
自我の強い子は、何でも自分の思い通りにならないこともあること、他の家族のことも考えさせてみましょう。自分の意見を言えない子は、親が何でも決めていませんか?指示ばかり出していませんか?たまには、子どもに決めさせてあげましょう。
● 友達とたくさん遊びましょう。
遊びの中でお友達とぶつかってしまった時、子ども同士でどうするのか、まずは成り行きを見守りましょう。お互いの気持ちや状況などを踏まえて、親が言葉を添えてみたり、我が子にどうするのか尋ねてみましょう。いろいろなお友達と関わることで、我が子は成長していくものですよ。
執筆者紹介
どんちゃか理英会 りえ先生(仮名)
自身も数年前まで理英会に母として通い、愛息を小学校受験させた(もちろん結果は志望校合格!)。そして今は理英会スタッフとして、後輩ママさんやお子さんの受験指導、日々の授業に格闘している。母と指導者両面の視点から見えてくるものをこのコラムで自由に語ります。
本人コメント「今まさに受験最中であるお母さん、お父さんの息抜きとしてお役に立てたら嬉しいです」