「うちの子、姿勢が悪くて…」「体がくにゃくにゃ、くねくねしていて」「真っ直ぐ立っていられなくて…」
我が子の姿勢の悪さを気にされているお母様方、とても多くいらっしゃいます。家でも食事の時、勉強をする時、事あるごとに気を付けるように言い聞かせてはいるけれど、なかなか改善されないようですね。見た目の悪さや骨の曲がりのことなどを話しても「ふーん。それがどうしたの?」と全く意に介さない我が子の様子に親はさらにイライラ…。
では、どうすればいいのか?“姿勢の悪さは背筋力のなさ”。ここを理解しましょう。
人間の背筋は「立つ・歩く・走る・跳ぶ」ことなどに大きな影響を与えています。重力に逆らい自分の重い頭を支え、真っ直ぐな姿勢を保つためには背中の筋肉(背筋力)が必要になります。「背筋力」とは実は「腰の力」なのですが、最近の子ども達は運動の基礎となる体力の中でも「腰の力」が弱くなっているそうです。テレビやゲーム、スマートフォンの普及や習い事・塾通いなどで意識的に体を動かして遊ぶという機会が減っているのかもしれませんね。スマートフォンなど電子機器を手放し、机や椅子から離れて、外で(寒い季節や遅い時間であれば家の中でもOKですよ!)元気に動き回りましょう!
今回は「腰の力」に絞った動きをいくつかご紹介したいと思います。
● 拭き掃除
腰を高い位置にキープしたまま手足を使って移動しながらの雑巾がけ。背中の筋肉を鍛える効果もあるそうですよ。日常のお手伝いに取り入れてみませんか?理英会でもよく取り入れている“くま歩き”に似た動作ですね。
● おすもうごっこ
相撲は全身の力を使います。倒されないよう踏ん張る時には腰と脚の力を特に使います。布団などを土俵にしておすもうごっこを楽しんでみましょう。
● じゃんけんおんぶ
じゃんけんをして負けたら勝った人をおんぶします。お友達や兄弟でやってみましょう。自分と同じくらいの体重の子は背負えるようになりたいですね。
● 引っ張りっこ
タオルなどを持って親子で引っ張りっこしてみましょう。ある県の小学校では「腰の力」を強くしようと週に1回綱引き大会をしているそうです。
また、腹這いになった親の手や足を引っ張って、ズリズリと運ぶのも面白いですよ(フローリングなどの滑りやすい床でやることをおすすめします)。
どうですか?これならすぐにでも始められそうですね。ぜひ、試してみてください。
執筆者紹介
どんちゃか理英会 りえ先生(仮名)
自身も数年前まで理英会に母として通い、愛息を小学校受験させた(もちろん結果は志望校合格!)。そして今は理英会スタッフとして、後輩ママさんやお子さんの受験指導、日々の授業に格闘している。母と指導者両面の視点から見えてくるものをこのコラムで自由に語ります。
本人コメント「今まさに受験最中であるお母さん、お父さんの息抜きとしてお役に立てたら嬉しいです」