我が子が受ける授業は集団か?個別か? 悩みますね。
まずは集団授業の良いところをお話します。例えば幼児教室だと目標を小学校受験合格というところに設定しています。その目標に向け必要なことを逆算しカリキュラムが組まれていますので、親子でそのペースに合わせていく形となります。ついていくのに時には苦しいこともあるでしょう。でも、そうすることで必要な単元が全て余裕を持って終了できるのです。また、友達と同じ授業を受けることで刺激になることもあります。「出来た人!」
と手を挙げさせたり、「1問終わったら次の問題ができるよ」などと煽ることもあります(やりすぎると今度は弊害も出てくるのですが…)。これは競争の原理を使い、「負けないぞ」という気持ちにさせ、やる気を引き出しています。ここが集団授業の良いところですね。
個別指導の良いところは、子供が分かるまで徹底的に指導してもらえるところです。子供の理解度に合わせ、講師は授業を進めていきます。時には子供が分かるよう、かみ砕いてじっくり時間をかけ説明することもあるでしょう。ですので、子供も「分かった」が増え、自信にもつながります。時間をかけて指導するため、なかなか進まないというデメリットも存在してしまいます。
集団授業は時にはレベルを上げた説明や方法で授業を展開することがあります。子供は言葉の意味を理解しようと考えたり、解き方を自分なりに考えたりと、「授業に集中」し、「考える」ということが増えます。個別指導は、その子に向けて、その子のレベルに合わせての説明になるので、「考える」ということは少ないでしょう。
集団授業か?個別指導か?ここまで読んで、我が子には、我が家にはどちらが向いているのか何となく見えてきたのではないでしょうか。競争や煽ることで、縮こまってしまうお子さんには個別指導が合っているのでしょう。合格という目標に照準を合わせ、しっかりとやっていきたいというご家庭は集団授業が合っています。
ただ、こんな選択肢もあると思うのです。集団授業で逆算したカリキュラムを受け、他の子との関わりや、いいところを学び、講師の説明からいろいろな方法ややり方があることを知る。そして、少し理解の足りないところを補いたい、親が教えると感情的になってしまう…そんな時に個別指導を利用する。このような併用受講ということもできます。
集団授業と個別指導のメリットを上手に活かし、お子さんの性格や学力、ご家庭の方針に合わせ受講してみましょう。
執筆者紹介
どんちゃか理英会 りえ先生(仮名)
自身も数年前まで理英会に母として通い、愛息を小学校受験させた(もちろん結果は志望校合格!)。そして今は理英会スタッフとして、後輩ママさんやお子さんの受験指導、日々の授業に格闘している。母と指導者両面の視点から見えてくるものをこのコラムで自由に語ります。
本人コメント「今まさに受験最中であるお母さん、お父さんの息抜きとしてお役に立てたら嬉しいです」