ゲームしていますか?
と言っても、スマホなど電子機器のゲームのことではありませんよ。家族やお友達とテーブルを囲んで楽しむゲームです。お父さん・お母さんも小さい頃にきっと楽しんだことでしょう。お正月の遊びで言うと、すごろく、福笑い、かるた、百人一首。それからトランプ、オセロ、将棋などなど。
すごろくはサイコロを振ってコマを進めていきます。振って出たサイコロの目の数をパッと見ていくつか瞬時に判断すれば、「量感」が鍛えられます。サイコロ2つ使えば、合わせていくつ?「加法」を学ぶことができます。コマを進めることで、「位置移動」が理解できるようになります。理解できず苦手とする子もいる小学校受験分野の一つです。
かるた・百人一首は読み手の話を集中して聞き、文章を覚えないと札を取ることができません。「集中力」や「記憶力」、「瞬発力」を身に付けることができますし、「語彙」も増えますね。
トランプは、7並べ・神経衰弱・ばば抜き・大富豪・スピード・ぶたのしっぽ・51などなど(ご興味のある方は、遊び方を調べてみてくださいね)。“7並べ”では前後の続きの数を見つける力がつきますし、“神経衰弱”では出てきたカードの数や場所を覚えたい!勝ちたい!という気持ちから、「集中力」「記憶力」が身に付きます。お子さんの年齢に合わせカードの枚数は調節してあげて下さいね。そして、トランプは「カードを切る」「配る」「まとめて片付ける」という動作もあります。手先も器用になりますし、1人1人に配ることで「分ける」方法も知ることができます。
以前、こんな方がいらっしゃいました。プリントに飽きた時は親子でとことんゲームを楽しむことをしたそうです。ゲームでは次の手を論理的に考える思考力、推理力が身に付き、プリントよりも数倍得るものが大きかったとそのお母さんはおっしゃっていました。そして何よりも親子で楽しい時間を共有でき、嬉しかったそうですよ。
何もプリントだけが勉強ではありません。ゲームなら、親子で楽しんでお子さんの脳を活性化できますよ。もちろん、お子さんには「集中力がつくから…」とか「記憶力アップにつながるのよ!」なんてことは言わず、お父さん・お母さんの心の中だけで思っておいてくださいね。少しでもそんな素振りを見せてしまうと、子供達は敏感に感じ取り、「やーだよ」「やらなーい」とそっぽを向いてしまいますから…。
問題) たくさん○を返すために、どこに●を置くとよいでしょう?
執筆者紹介
どんちゃか理英会 りえ先生(仮名)
自身も数年前まで理英会に母として通い、愛息を小学校受験させた(もちろん結果は志望校合格!)。そして今は理英会スタッフとして、後輩ママさんやお子さんの受験指導、日々の授業に格闘している。母と指導者両面の視点から見えてくるものをこのコラムで自由に語ります。
本人コメント「今まさに受験最中であるお母さん、お父さんの息抜きとしてお役に立てたら嬉しいです」