先生「先生の話をよく聞いてね。りんご・ばなな・みかん。
ところでみんな、今日の朝ご飯は何を食べてきましたかー?」
子供達「パンと卵です!」
「ご飯とお魚!」
「…うーん・・・」(と考え込む子もいます)
先生「そっか。ところでさっき先生が果物の名前を言ったけど、何だった?」
これはプレ年少クラスの授業の一コマ。記憶力の問題です。あえて朝ご飯の話を間に入れて難易度を上げましたが、みんなきちんと答えられました。
「うちの子、人の話を聞いてなくて…」「問題の指示がきちんと聞けないんですけど・・・」お母さん達からよく聞く悩みの一つです。小学校に入ったら、授業中に先生の話を聞けなければ勉強についていけなくなります。先々のことも考えると親御さんは更に心配になりますよね。
check① 話をしている人をしっかり見ていますか?周りに気を取られたり、机の物をいじったりしていませんか?
目と目を合わせ、話している人の顔を見て話を聞くことを習慣づけましょう。姿勢を正すだけでも緊張感が増し、集中力が高まります。そして、ご家庭の机の上に余計な物を置かず、集中できるような環境にしてあげましょう。
胎児はお母さんのお腹の中で周りの音を聞いて過ごしています。新生児も目がはっきりとは見えないので、音や声のみで判別します。聴覚のみがたよりです。それが、産まれて1年もすれば、はっきりと周りを見ることができ、聴覚よりも視覚で判断するようになります。たまには目を閉じ、聴覚のみに集中させお話を聞くことをしてもいいですね。
check② お子さんが聞いていなかったからと、先生の言った話をお母さんがもう一度繰り返し教えてはいませんか?
授業でこんな光景を目にします。後ろからそっと「ほら、○○しなさい」「○○って先生言っていたわよ」と耳打ちするお母さん。「聞いていないから分からなくなる➡自分が困る」という体験をお子さんにさせましょう。そして「次は聞き漏らさないようにしましょうね」とここでそっと伝えてあげましょう。
check③ 同じことを復唱できますか?
例えば「明日の日曜日は雨が降るそうなので、黄色い傘をさしてお母さんと弟と水族館へ行きます」一字一句間違うことなく言うことができますか?復唱ができるということは、読み上げられた問題文の指示も覚えることができますよ。ここでお子さんに問題を出してみましょう。「明日の天気は何かな」「今日は何曜日なんだろう?」「何色の傘をさすのかな」間違えてしまった時、「悔しい!よし、今度は頑張って聞くぞ」こんな風に思ってもらえたら成功です。
執筆者紹介
どんちゃか理英会 りえ先生(仮名)
自身も数年前まで理英会に母として通い、愛息を小学校受験させた(もちろん結果は志望校合格!)。そして今は理英会スタッフとして、後輩ママさんやお子さんの受験指導、日々の授業に格闘している。母と指導者両面の視点から見えてくるものをこのコラムで自由に語ります。
本人コメント「今まさに受験最中であるお母さん、お父さんの息抜きとしてお役に立てたら嬉しいです」