運動神経のいい子になってほしいと思い、体操教室やスイミング、サッカー等スポーツ系の習い事に通わせている方は多いですね。小さい頃から各スポーツに特化してやっている子が多いせいか、昔に比べ記録やレベルは上がっているようです。ただ子供が使う筋肉は各スポーツによって違い、一部分しか動かしていないのです。そのスポーツに没頭し、極めるのも一つです。それにプラス、普段から楽しみながら体を動かしてみませんか。
大がかりな運動器具は必要ありません。まずはお父さん、お母さんの体一つでできる遊びを紹介します。子供をおんぶします。そして、子供は自分一人の力で親の体に摑まりながら1周し、元の背中に戻ってきます。床に足をついたり、降りたりしてはいけません。自分の手と足を使い、落ちないように足を絡め、体を捻じりながら、親の体から離れないように頑張ります。何とかしようと脳も使いますし、何よりも体全体を使います
今度はバスタオル(ヨガマット、赤ちゃんの寝具でもOK)を使う遊びです。その上に乗ります。親はそれを引っ張ったり、大きく横に揺らしたり、スピードを出して進んだりします乗っている子供は振り落とされないよう、腹筋に力を入れて踏ん張ります。タオルにしがみつきます。親が乗ったタオルを子供が引っ張っても楽しいですね。
これは一例です。体全体を動かすというメリットの他に、親子で笑い合い、体に触れたりとスキンシップが取れます。こういうダイナミックな運動(遊び…ですね)で子供はめいいっぱい笑い興奮します。すると大脳前頭葉の興奮過程が強まるのと同時にブレーキ役の抑制過程も発達するのだそうです。それを繰り返すことで興奮と抑制の切り替えがスムーズな子供になります。全力で体を動かした後だからこそ、次の活動へスッと気持ちを切り替えられるのでしょう。
お父さん、お母さんも昔、重ねた布団にバサッと放り投げられたり、相撲ごっこにプロレスごっこ…目を輝かせ、顔を真っ赤にし興奮しながら親兄弟でたっぷりと遊んだのではないでしょうか。あの楽しさをお子さんにも是非味わせてあげましょう。
執筆者紹介
どんちゃか理英会 りえ先生(仮名)
自身も数年前まで理英会に母として通い、愛息を小学校受験させた(もちろん結果は志望校合格!)。そして今は理英会スタッフとして、後輩ママさんやお子さんの受験指導、日々の授業に格闘している。母と指導者両面の視点から見えてくるものをこのコラムで自由に語ります。
本人コメント「今まさに受験最中であるお母さん、お父さんの息抜きとしてお役に立てたら嬉しいです」