「うちの子、折り紙苦手で…」「男の子だし、折り紙なんてできなくても大丈夫!」そんな話をよく耳にします。確かに男の子なら外で元気に遊んでくれれば、多少手先が不器用でも…と言いたいところですが、せっかくですから折り紙好きな子にしてしまいましょう。
そもそも折り紙って何にいいのでしょうか。まずは「図形」の認識です。折り紙を折ると三角形や長方形に形を変え、開けばどこに線が付くのか知ることもできます。折った折り紙に何か所かハサミで切り取り開けば、不思議できれいな模様ができあがります。それは対称的な模様になります。
また「集中力」も養うことができます。角と角を合わせて折り目を付ける。それは相当な集中力が必要です。そこを何となくやってしまうと、後々いろいろな作業を雑に片付けるようになってしまうことがあります。
そして、折り紙が完成すれば自分で作った!と達成感を味わうこともできます。色・形を変えるだけでいろいろな物ができあがり、創造力も育ちます。こんないい教材、できなくてもいいわ、と片付けてしまうのは勿体ないですよね。
最近はきれいな折り紙が手に入ります。水玉模様、渦巻き模様、キラキラ光る幾何学的な模様の入った折り紙などをお子さんと一緒に買いに行くだけでも楽しいですよ。そしてまずは基本から。下から上に折り、長方形(三角形)を作ります。角と角を合わせ、折り目はピッタリと。たった一度折るだけでできた形を画用紙などに貼り、何に見えるか考えたり、クレヨンで絵を描き足したりしてみましょう。自分の折った物(しかも一回折り返しただけ!)が変身するのは楽しいですよ。長方形、三角形を何かに見立てるのに限界があれば、ハサミで切り左右対称の形にしてもいいですね。
決してお子さん一人にやらせないでください。おうちの人も一緒に楽しむことがポイントです。一度苦手意識を持ってしまうとなかなか取り除くことは難しくなります。根気よく、根気よく…。
執筆者紹介
どんちゃか理英会 りえ先生(仮名)
自身も数年前まで理英会に母として通い、愛息を小学校受験させた(もちろん結果は志望校合格!)。そして今は理英会スタッフとして、後輩ママさんやお子さんの受験指導、日々の授業に格闘している。母と指導者両面の視点から見えてくるものをこのコラムで自由に語ります。
本人コメント「今まさに受験最中であるお母さん、お父さんの息抜きとしてお役に立てたら嬉しいです」