先日の年長さんの授業でのこと。しりとりの問題が出てきました。10こ程の絵をしりとりで繋げていきます。その中のひとつに雪を固めてできた“かまくら”がありました。次が繋がらないと考え込んでいる男の子がいました。当然、“ら”で始まるものを探しているものだと思っていたのですが、よくよく話を聞くと、その絵を“おもち”だと考えたようでした。確かにそれは、“かまくらの中で家族が網でお餅を焼いている”絵だったのです。そんな細かい部分に目を向けるなんて!子供はよく見ていますね。
理英会の授業で使用するプリントの表紙にはその季節のものや行事などの絵が描かれています。例えば、秋に、運動会の徒競走の絵が描かれています。それを見て「運動会!」だけでは寂しいですね。あるお子さんは「この男の子は4番だけど、さっき転んじゃったんだよ。でも立ち上がって一生懸命走ってるんだ」と言っていました。たった一枚の絵から、そこまでイメージを膨らませられるなんて素晴らしいですね。通っている幼稚園のお友達でそんな子がいたのかもしれませんね。
こんな子もいました。冬の絵です。スケートをしている女の子の絵を見て、「湖で滑っているのかなぁ。氷、割れないのかな?薄くないのかな?」スケートリンクではなく、自然の中で滑ってみたいと憧れの気持ちから出てきたのかもしれません。
一枚の絵から、今度は子供たちのどんな話が聞けるのか、楽しみです。
(おうちで聞く時は、くれぐれも詰問口調にならないよう気を付けて下さいね。お母さん、この絵を見て○○だと思うなぁ…と空想するように楽し気にお話しするのがポイントですよ。)
執筆者紹介
どんちゃか理英会 りえ先生(仮名)
自身も数年前まで理英会に母として通い、愛息を小学校受験させた(もちろん結果は志望校合格!)。そして今は理英会スタッフとして、後輩ママさんやお子さんの受験指導、日々の授業に格闘している。母と指導者両面の視点から見えてくるものをこのコラムで自由に語ります。
本人コメント「今まさに受験最中であるお母さん、お父さんの息抜きとしてお役に立てたら嬉しいです」