横浜国立大学教育学部附属横浜小学校 合否を分けるポイント

横浜国立大学教育学部附属横浜小学校は、山手駅に近い横浜市中区立野にある人気の小学校です。
その合否を分ける7つのポイントについて解説します。

1 ペーパー(学力)

まず、1つ目のポイントは、ペーパーの学力面についてです。
4つの項目に分けて解説しています。

① 話の記憶

絵を見ないで、400文字程度の話を聞いて話の全体把握、時系列、心情を汲み取る必要があります。

家での毎日の絵本の読み聞かせをしましょう。

読み終わった後に、どんなお話だったか、どんな気持ちだったか思い返しお話することが重要です。

話の記憶は2題出題されることもあります。

② 数量

ただ数を数えるだけでなく、差を求めたり、いくつ多いですかという操作があります。

プリント上だけでなく、おはじきを使って具体物操作で練習するなど、工夫してみましょう。

問題の言葉を聞いて、合わせるのか、差を求めるのか、分けるのかという意味がわかることが大事なので、
いろいろな言葉で聞き取る練習をしましょう。

③ 図形・推理

図形の回転や、折り紙を2つ折り4つ折りにして形を切って広げたらどうなるか、
経験をしないと理解できない問題がでてきます。

実際に絵をまわしたり、折り紙を切って広げたり、実験してみましょう。

「へえ~こうなるんだぁ」という体験がペーパーでの理解につながります。

構成のパズルの問題で見本の形を作るのに、正しい形の組み合わせを選ぶ問題が出題されました。

いろんな形のパズルを、実際手を動かして作ることが理解への近道です。

④ 常識

生活常識で台所のもの、季節、童謡など、意識しないと身につかないものばかりです。

お手伝いを通して、ものの名前や使い方を覚えたり、季節行事を体験したり、童謡も一緒に歌いましょう。

野菜や果物の切り口の問題も出ています。

食べ物を縦や横に切って、切り口の違いを体験してみてください。
本物で実験すると、お子さまはぐっと集中し、頭にも残ります。

季節についてですが、大人は何十回も経験して、自然とわかっていますが、
子どもたちは数回の経験しかないため、なかなか覚えられません。

ペーパーに出てきた絵を切って、カレンダーの裏に春夏秋冬別に貼っていくのもおすすめです。

2 ペーパー(スピード力)

ペーパーの解答時間は1枚1分程度です。

40秒で終えて、見直し時間がほしいです。

理解をして経験を積むことにより、スピード力が上がっていきます。

おうちで1時間ペーパーをやったからOKではなく、理解しているかが大事なポイントです。

3 面接

その年によって違いますが、先生と1対1でお話をしたり、
先生1人に子どもが3~4人でお話したりすることがあります。

背もたれのない椅子に座ってのお話ですので、姿勢の維持が大切です。

相手の目を見てお話ができること。
自分から挨拶ができること。
基本的なことですが一番大事なことです。

出題内容は「名前、年齢、ここまでどうやって来たか、小学校に入ってやりたいこと、好きな季節、幼稚園での遊び、仲の良い友だちの名前」などです。

「大切なもの」
「今までで一番うれしかったことは何ですか」
「『あ~よかった』と思ったのはどんなときですか」
「安心するときはいつですか」

これらの質問も聞かれました。

自分の言葉で話ができるようにしておきましょう。
自分の考えを相手に伝えることが大切です。

4 行動

● 指示理解力

リトミック、動物模倣、体ジャンケンの出題がありました。
1回の話で理解し行動できることが大切です。

● 考える力・行動力

1度に5個程度の指示が出ます。
大人でも難しいですが、経験を積んでいくと聞けるようになっていきます。
これまでの出題では「風船運び」など、子どもたちが大好きな楽しい課題が出ています。

その時、しっかりルールを覚えて、今は何をするべきかを考えて行動することが求められます。

● ルールの理解・友だちを意識する

はじめて会ったお友だちに声がかけられますか。
小学校に入ってからも話し合いの時間が多いです。
笑顔でお友だちに声をかけられるといいですね。

そのためには、ご家庭でも家族でお休みの日はどこに行くか、夜ご飯は何を食べるかなど、
相談する機会を増やしましょう。

5 待機

待機には2種類あります。
何もせず待つ待機と課題のある待機です。
先生がいなくなっても、気を抜かず落ち着いて待てるかです。

5年生との待機の時間があります。
目上の人への言葉遣いも気をつけましょう。

待機活動で折り紙をして待つことも多いので、折り紙のレパートリーを増やしましょう。

折り紙を好きになると待つ時間も苦にならないと思います。

毎年、かなり長い時間の待機ですので飽きずに待つ経験が必要です。

6 運動(体力)

ここ数年は運動の出題はありません。

連続運動で、重い荷物を持って歩くなど、脚力が試されるものが出題されていました。
毎日重い荷物を持って、坂を上って登校するので、体力は大事です。

理英会の国大志望校別ゼミでは、またいつ運動課題が復活してもいいように指示運動を行っています。

体力がある子は、姿勢の維持や集中力もありますので、とても大事なことです。

7 入試関連情報

募集定員

100名 男女各50名

学校説明会・募集要項配布

9月中旬、学校にて要項配布。
※要項配布と説明会は事前に公式Webサイトからの申し込みが必要。

出願受付

出願応募はがきを郵送。
男女それぞれ250名程度を大幅に超えた場合のみ事前抽選を実施。
通学区域が定められている。
出願時点で保護者と共に居住している必要がある。

本出願

郵送受付のみ。

入学選考調査

ペーパー、個別面接、行動観察、2次抽選