應義塾横浜初等部在校生(女の子)の保護者
受験対応2歳クラスから理英会に通塾
理英会では、慶應ゼミ・早稲田ゼミ・女子難関ゼミなどを受講
慶應義塾横浜初等部は小学校受験校として全国でも屈指の志願者倍率を誇る人気校です。
そんな慶應義塾横浜初等部に合格した在校生の保護者にインタビューを実施いたしました。
志望するまでの経緯、受かる家庭学習法、幼児教室の賢い通い方など、慶應義塾横浜初等部の受験を考えている方に役立つ情報です。
「その学校の教育方針が、わが家の教育方針と合っているかどうか」を一番重視して学校を選びました。
学校には実際に訪問して、その場の雰囲気や先生方の印象など、娘に合うかどうか、感覚も大切にしました。
見学会や説明会には必ず行けるように、学校のホームページはゴールデンウィーク前から「週に1回は絶対チェックしよう」と決めて見ていました。
学校訪問の申し込みは、締め切りが短かったり、すぐに満席になってしまったりすることがあるので気を付けていました。
昨年はコロナ禍で実施回数が少ないところも多かったので、注意が必要でした。
気になる学校はすべて、スマホの画面に1個ずつアイコンで並べて、見落とさないようにしていました。
また、説明会が2、3回あったとしても、最後の方は別の学校と日程が重なってしまったりするので、早めに行けるところはすぐに申し込むようにしていました。
各校の説明会では、質疑応答時、先生とお話して、学校が求める子ども像を伺ったり、雰囲気をつかんだりしました。
慶應義塾横浜初等部に関しては、十分な情報が得られたわけではありませんでしたが、福沢諭吉先生の書物はいくつか読みました。
それらの内容から、学校の教育の指針や、目指す人物像などが見えてくると思ったからです。
早めに読んでおくことをおすすめします。
あとは、理英会から卒業生のお話をまとめた動画や記事が発信されていましたので、そういったところで情報収集をしました。
わが家の場合、複数の学校に対して願書を作成しましたが、願書の提出期限の1週間前にやっと仕上がったところもありました。
受験が迫ってくると、本当に忙しくなってしまうので、できれば5月6月の学校訪問をした直後に、その時の考えや気持ちを下書きしておくと、とても楽だったのではないかなと思います。
慶應義塾横浜初等部の願書では、教育の指針に書かれている「自己挑戦教育」というところに共感したことを書きました。
わが家の教育方針として、「何事も最後まであきらめずに頑張ること」を大切にしていたからです。
家庭での学習時間は、朝幼稚園に行く前に1時間、プリントをすることにしていました。
幼稚園の登園バスは、遅い時間の9時過ぎにしてもらいました。
なので、6時半に起床して朝ご飯と幼稚園の仕度を7時半くらいまでに終わらせ、そのあとの1時間を勉強にあてていました。
娘には、「朝のこの時間にプリントをやったら、帰ってきたから楽だよね」と話して、実際に帰宅後には巧緻性の課題や絵画を取組み、時間があれば好きなことをして遊べるようにしていました。嫌がることはあまりなかったです。
朝の時間帯の勉強は、受験の準備としても良かったと思っています。
父親が帰宅するのはだいたい20時過ぎくらいで、土日も出張が多かったので、受験に関しては私がほとんどのことを担っていました。
ただ、父親は娘や私のことを客観的に見てくれていて、娘も私も落ち込んだ表情をしているときに、「そろそろ先生に相談した方がいいんじゃない?」と声をかけてくれました。
私もとても頼りにしていますし、子どもたちにとっても父親は一家の大黒柱として尊敬できる存在だと思っています。
娘はもともと前向きな気持ちを持っている子で、褒められるのが大好きなのです。
そのためどんどん褒めたことで、本人の自信につなげていけたのだと思います。
特に年長の夏期講習の時期に「変わったな!」と感じました。
それまでは先生の話もよく聞けないことが多かったのです。
ですが、周りの子たちが褒められているのを見て、自分も褒められたいという気持ちが娘の中に強く芽生えた瞬間があったように思います。
立ったまま先生のお話を聞いているとき、今までならフラフラしたり、机に手をついたり、じっとしていられなかったのですが、そのときは全く動かず10分くらい話を聞けたんです。
私も驚きましたが先生も気づいて褒めてくださって、娘はそれが本当に嬉しかったみたいで、今でもその日の日付を覚えているくらいです。「褒められたあの時と同じくらい頑張るんだ」と自分の中で決めて、受験も最後まで頑張れたんだと思います。
基本は理英会の授業のプリントを繰り返し復習していました。
受験直前には理英会の過去問と「そっくり問題集」を取り入れ、それを繰り返しやっていました。
過去問を解き始めたのは9月が始まった頃ですね。
あまり早く解いても、難しくて解けないと自信を失くすだけだと思い、その時期まで待ちました。
いつも寝る前に読み聞かせをしていて、ときには図鑑を読んだり、生活や常識の本を読んだりして、知識をつけられるようにしていました。
他にも、道を歩いているときや、出かけて行った場所などで、「あれってなんだろうね?」「こういうときどうする?」と聞くようにしていました。
娘が考えて答える中で、必要ならば私から付け加えて伝えるようにしていました。
理英会の運動の先生にぶら下がりが体の筋肉を整えるとお聞きしたので、ぶら下がりを毎日の運動の最初に取り入れました。
大人の男性が使うような、フィットネス用の器械を買って、子どもの身長に合わせて高さを調整して使いました。
初めは10秒ぶら下がれるかどうかだったのが、1分、2分とどんどんできるようになったんです。
手の力もついたおかげで、体支持もどんどんできるようになってきました。
体支持は家にある机を2台並べて、その間で行っていました。
ゴム段も、結べるところを作って、跳んでくぐったり、2本3本と続けて跳び越えたり、という練習をしました。
慣れてきたら、ゴム段、ボール投げ、体支持、動物歩き、縄跳びなど5、6種類の運動を組み合わせたメニューを作って、私が順番を伝えて、それを娘が覚えて動くということをやっていました。
記憶力も鍛えられたと思います。
絵画は慶應エキスパートゼミ(絵画・制作)をずっと受講していました。
娘は絵が特別得意だったわけではなく普通でした。
授業で顔の描き方を習いましたが、娘はその通りに描いていなかったと思います。
娘の絵を見ると、鼻を忘れていたり、耳がなかったりしていたんです。
「やっぱり基本は教えてもらった順で書こうね。真ん中に鼻。次に耳。その後目を描くと忘れないね」という話を何回もしました。
また、娘は人を小さく描くことが多かったんです。
「これは何の絵?」と聞くと「こんなことをしている絵だよ。この子はニコニコ笑っているよ」と言うのですが、小さくてわからないんです。
そういうときは「顔を大きく描いてみよう」と言って、もう一度同じように描かせて、2つの絵を一緒に見比べるんです。
「小さく描いた絵と、顔を大きく描いた絵と、どっちがいい?」って聞くと、「こっちの方がニコニコ楽しそうなのが分かる」と、本人が大きく描いた絵を指して言うんです。
「これだったら先生も楽しそうって思ってくれるね」と話して、それから表情が分かるような絵が描けるようになりました。
取れる講習はできる限り取りました。
理英会の志望校別ゼミのうち、早稲田、慶應、横浜雙葉、慶應義塾CAMPも取っていました。
小学校受験のための準備として、自覚を持たせるにはどうしたらよいのか悩みましたが、「経験を積むのが一番かな」と思い、できるだけたくさんの授業に参加するようにしました。
まず、行動を強化したかったということと行動は集団でしかできないという理由で、集団の講習を中心に受講しました。
ゴールデンウィークや夏期講習も、なるべく場数を踏むという意味で同じようなペースで受講しました。
授業で学習して、できたら先生に褒めてもらう。
それが自信につながるし、できなかったところは繰り返し復習すればいいと考えていました。
娘のテスト結果はとてもムラがありました。
模試の当日の気持ちの入り具合で変動していました。
良い時はA評価ももらえるのですが、気持ちが乗っていないと行動が全部バツでした。
「じっとしていられない。先生の話を最後まで聞いていない」というところに全部チェックされていたり、巧緻性でバツがついたりしていたので、「この子の苦手なところはここなんだな」と認識できました。
テストを受けたことで苦手なところがはっきりしたと考え、家でもう一度初めからやり直していました。
ただ復習したばかりのプリントの問題ができていなかったりすると、怒ってしまうことがありました。
でも怒ると、子どもは、「もうこの問題は絶対に間違ってはいけないんだ」と思って、余計に緊張して実力が出せなくなってしまうんですよね。
それが分かってからは、「間違ってもいいし失敗してもいい、転んでもいいから、一生懸命やっておいで」と伝えて送り出していました。
テストの結果を一緒に見て、「この問題は一生懸命解いたの?」と聞いて、「一生懸命考えたけど、わかんなかったんだ」と言ったら、「わかんなかったのは仕方ないね。もう一度一緒にやろうね」とやり直しました。
間違いやすい問題は、アレンジしたママ問題で楽しく解いて苦手意識をなくすように工夫しました。
そうやって慣れていき、模試で同じような問題に当たった時に、「そういえばこれ、この間ママと楽しく解いた問題と一緒だな」って思うと、気持ちが楽になると思います。
第一希望も併願校もすべて受けました。
受けられるものはできる限り受けたと思います。
志望校別テストは、学校別に試験の傾向が反映されていて、個別の考査がある学校はそれに準じた内容になっています。
学校ごとに何が重視されているのかが分かり、私も勉強になりました。
親子の絆、家族の絆がバラバラになりそうなときもありました。
けれど、何とか持ちこたえて、最後まで頑張れました。
その結果、さらにとても強い絆を持てたなと感じています。
娘にとっては、「幼少期に様々な勉強や経験をして、人生の中でも人としての土台を作ることができたな」という風に思いました。
今、振り返って思うのは、「子どもに怒るのはやめよう」ということが一番だ、ということです。
褒めれば褒めるだけ、その子の自信につながるけれど、怒ると良いことは一つもありません。
子どもが自信を失くすだけでなく、その子らしさも失わせてしまうと思います。
先生から与えられた課題を、小さな子どもが自分一人で考えて行動して解くって、自信がないとなかなかできませんよね。
娘が合格できたのも、自信をつけて、娘らしさを表現できたからなんだと、今終わってみて本当に思うんです。
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