慶應義塾横浜初等部の願書には創設者の福澤諭吉の著作『福翁百話』を読んで、所感を記す指示がありました。
そこで、これからこの本を手にされる方のために『福翁百話』の中でも、子育て・教育に関する話を一話ごと取り上げて、要点を簡単にご紹介いたします。
今回は5話の要点を意訳してご紹介します。
物事には因果関係があるものです。
けれども大自然の中ではその関係はうまく溶け合い、見つけようと思っても複雑で、なかなか、それとわからないのです。
アリの穴がもとで堤防が崩れるというような、ことわざがありますが、肉眼には見えない微細な物質もそれらの働きを軽んじてはならないのです。
人間の行いも、一挙一動、一言一行が原因結果のつながりを生じています。
言動に留意したいものです。
コロナではありませんが、福澤はこの第5話ではコレラや赤痢などの目には見えない感染症に触れつつ、話を展開し、見えないものも互いに強い影響があることの示します。
話は人の言動についても、同じように言えることだとして、自分の言動に配慮を怠らないようにと伝えています。
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