遊ぶお金はうちにはありません!(福翁百話)

福翁百話 現代語訳 (角川ソフィア文庫 I 106-2)

福翁百話 現代語訳 (角川ソフィア文庫 I 106-2)

慶應義塾横浜初等部の願書には創設者の福澤諭吉の著作『福翁百話』を読んで、所感を記す指示がありました。

そこで、これからこの本を手にされる方のために『福翁百話』の中でも、子育て・教育に関する話を一話ごと取り上げて、要点を簡単にご紹介いたします。

今回は43話の要点を意訳してご紹介します。

遊ぶお金はうちにはありません!

若者が遊んだり、流行に乗ったり、大人ぶったりして尊大になるのは見ていられません。
そういった若者は、ある時、ちょっとしたつまずきで、たちまち、親類縁者の世話になるようなことがよくあります。
勝手気ままに遊んでおいた挙句、他人にそのツケを回しているわけです。
働こうとしても働けない人がいるでしょうし、本来、そうした人に対してお金はつかうべきものです。

まとめ

尊大になって遊んでいる若者を援助することはあってはならないと福澤は説きます。
最もな話ですが、現実はこうしたことがよくあることだから、福澤は特に指摘するのでしょう。
福澤の「独立自尊」の考え方、自立することの重要性を例を変えて説明している話です。

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