コロナで小学校受験はどう変わる? |
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2020年の小学校受験は新型コロナウイルスの予防策を取りながらの実施となり、保護者の皆さまも例年とは異なる状況に不安も多い受験になったことと思います。 各校、人との接触を可能な限り減らすなど、さまざまな工夫を凝らして入試を実施しました。 今回はそんな各校のコロナによる変更点をポイントごとにまとめてみました。 |
コロナ対応 |
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コロナ禍の下で行われた小学校受験は例年と変更点があまりない学校がある一方で、対策を講じた結果、試験内容の変更を行う学校も少なくありませんでした。 各校のコロナ対応を大まかに分類したところ、おおよそ次のように3つの対応策にまとめられます。 1.試験時間の短縮 密閉空間、密集、近距離での会話・発声という「3密」を避けて、人との接触頻度をなるべく少なくする配慮を行った結果と言えるでしょう。 おおむねマスクの着用は義務付けられていましたが、精華小学校など、いくつかの学校では面接時や運動時に例外的にマスクを外して試験を行う時間があった模様です。 3つの対応策を各校の実施状況の具体的をあげながら、くわしく見ていきましょう。 |
飲食店等では営業時間の短縮を行うことで、感染予防に努めていますが、入試でもいくつかの学校でこの措置を取られていました。 その代表的な一例が試験時間の大幅な短縮を行った横浜雙葉小学校です。 これまでは1日がかりの試験でしたが、時間短縮で他校の併願受験が可能となりました。 |
密集を避ける目的で、やはりいくつかの学校の試験項目から外れたものが集団での行動観察です。 ただ、そういった学校でも行動観察が全くなくなったと、とらえることは早計です。 逆に先生たちの目が様々な場面で子どもたちをチェックするように変化したと思われます。 集団での行動の制限 運動の制限 上級生によるお世話係の変更 本来、上級生が担当する場面を先生が担当するわけですから、先生の目が光る時間が増えたことになります。 集団での行動観察のかわりに、移動や待機、先生の呼びかけに応じるタイミングは先生方が子どもたちの様子を観察する格好のチャンスでもあり、子どもたちにとっては気の抜けない時間となったことでしょう。 |
オンライン化できるものは極力変更して対応した学校も複数ありました。 先生たちのアイデアで大小様々な工夫を凝らし、人との接触機会を減らして、安全に入試運営を行う努力をされている様子も垣間見えてきました。 Web出願・合格発表への変更 保護者面接の取り止め オンライン面接 使い回しをしない 机上シールドの利用 |
今年の入試を振り返って |
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コロナ禍でも試験ができるようにと、様々な工夫で取り組まれた学校の先生方には頭の下がる思いです。 今年は多くの変更点がありましたが、たとえば集団行動がなくなった学校ではペーパー試験など個々人を見る試験の比重が高くなっているのかもしれません。 さまざまな場面で先生たちは子どもたちをチェックし、別の角度から子どもを見極めようとしている様子がわかっています。 |
コロナ禍の小学校受験対策とは? |
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今後、小学校受験がどのようになるかは、まだまだわからない状況です。 ただ、コロナによる変更に対応した対策を講じておくことは有効です。 どんな状況でも言われたことをきちんとできるようにしておきましょう。 そのためには「経験を高める」ことが重要です。 インプットしたことをちゃんとアウトプットできる子になるには数段階の成長が必要です。 まず、インプットの練習。 大人だったら簡単にできることでも、子どもにはまだ「経験」がないのです。 小学校入試で問われるているのは、お子さんが自律しているかどうかです。 学校側は、今までと本質的には変わらず、同じことを工夫しながら、子どもたちが自律しているかを確認していたと思われます。 なお、各学校別のさらに詳しいコロナ対応状況は改めて理英会より発信させていただきます。 |
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