あまんきみこ/作
いわさきちひろ/絵
1,100円
1969年初版
節分の日、豆まきのお話。
追い出されるはずのオニが、実は思いやりのあるオニだった。
「おにた」は心やさしいオニの子。
「おにた」は、病気のお母さんの看病をする女の子のためにごちそうを持ってきます。
女の子は「おにた」をオニだと知らずに豆まきがしたいと言うのでした。
他者
せつない
あわい
この絵本は豆をまいて追い出されるオニ側の視点で描かれた作品です。
女の子が「おにた」をオニと知らず、無邪気に豆まきがしたいと告げる言葉は「おにた」にとっては一番つらい。
自分が当たり前だと思っていることは本当にそうなのだろうか。
思いもよらず、人を傷つけていないだろうか。
他の人の心の中をのぞくことは決してできません。
短い話の中でそんなことに気づかせてくれます。
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