慶應合格Story 10

〜 自由と無邪気 〜

 Jくんは年中から理英会に入りました。プリントは抜群で、特に言語、数量、推理が得意。理英会のテストでも常に上位にいました。逆に課題は作業が雑になりがちなことと、落ち着きなく見られることが多いこと。リーダータイプでお友だちの中に入ると、グイグイ引っ張っていったり、制作ではお友だちが使おうとしていた道具を取って先に使い始めたり。とにかく目立つのです。
 ですが、それはJくんの持ち味でもあって、嫌味がないのがよいところ。本人の中にそういう意識があるわけではなく、ただただ無邪気に、無意識にやっていました。その証拠に、周りのお友だちが困っていたり、嫌がっていたりしたわけではありません。
 制作は発想力があって、自分の自由な発想で作ることができますが、ちょっと雑。次から次からアイデアが先に出てしまって、あれもしたいこれもやってみたいと、本人も混乱しているようなところがありましたが、その分、作品はとてもおもしろいものになっていました。
 慶應のゼミは直前からの受講でしたが、自由な発想と無邪気な性格、個性の塊みたいなJくんでしたから、もともとぴったり合う学校だったのでしょうね。

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