5月生まれの女の子で、お友だちが大好きだったので、教室に来るとテンションがすごく上がってしまうんですね。
教室中を走り回ってしまったり、課題以外の教材教具を触ろうとしたり、ときには順番が待てずにお友だちに手を出してしまうような場面もあり、その状況がなかなか改善されませんでした。
そこで、ご両親に個別授業を併用することをご提案しました。
実際の幼稚園の試験会場でも、子どもたちにとって魅力的な教材教具がいっぱい置いてあります。個別授業もその子の大好きなおままごとの道具やブロックを近くにおいて、その上で知的課題や集中力、持久力が必要な作業の課題をやりました。そうしていくうちに、言葉でお話したり表現したりすることが増えてきたんです。
たとえば、終わったら遊べるんだよね、と何度も自分で確認して、待てば叶うと理解できるようになったり、自分で作ったおはじきを「カラフルできれいでしょう」と見せることができるようになりました。集団時間でも、徐々にお友だちと言葉でのコミュニケーションが上手になっていったんです。
個別活動を通して、1対1ではしっかりできるという自信がつき、ご両親にも安心材料になり、お子さまを穏やかに受け止められるようになった良いケースだったと思っています。
走り回ってしまうお子さまは、抱き止められて、止められてしまう抱っこになってしまうことが多いんですね。お子さまにとって、止められる抱っこではなく、楽しい場面での抱っこ、受け止めてくれる抱っこが増えていったということも、お子さまの心の安定にとてもよかったなと実感したケースでした。
11月開講 新幼稚園受験コースの体験会を11月3日(祝・木)に開催いたします。
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