昨年2019年の洗足学園小学校の入試を今一度振り返り、解説するブログです。
入試概要
洗足学園では男子と女子は別々の日程で考査が行われます。
考査時間は約2時間半です。
入試の内容はペーパー、指示制作、模倣運動、指示運動、集団制作です。
よく出題される単元は、推理系問題、たとえば図形の回転、鏡図形、見え方、マジックボックス、他に法則性、一音一文字、科学的常識、また絵をみてこの中でいけないことをしているのは誰?という問題などです。
また、面接は中学校受験に対応できる家庭がどうかを見極める面接といってよいでしょう。
この学校の考え方に中学受験は父親の協力が不可欠、というものがあります。
面接においても父親の家庭への関わりや勉強を見ているかなどが確認されます。
家庭でわが子の勉強をしっかり見る、という意識をもった家庭が合格しています。
ペーパーテストの解説
入試のペーパーについて説明いたします。
例年9枚の出題です。
まず、図形映像、推理思考力、立体の見え方の問題を紹介します。
左のように積まれた積み木のうち青い積み木の数だけ数えて、右の四角の中にその数だけ丸を書きましょう。
ただし、隣の積み木同士は同じ色にはならないという約束で積まれています。
この問題のポイントは二つです。
まず立体の図を見て実際の積み木をイメージして数えられること、
次に「隣同士は同じ色にならない」というルールを理解し、見えない積み木の色が青でないことがわかることです。
次の問題はやや難易度が上がります。
絵のように、それぞれの動物が果物の絵がついた箱の中を見ています。
箱の中には積み木が積んであり、それぞれの動物から見たときに左の絵のように見えました。
箱の中にある積み木として正しいものに丸をつけましょう。
ポイントはそれぞれの動物の視点にたって積み木の見え方をイメージできるか。
どの方向からどのように見えるかが理解できているかです。
合格するお子さんはこのレベルの問題を解く力が必要かと思われます。
ペーパー以外では集団制作の課題を紹介します。
時間は15分程度、男子、女子の課題が異なります。
男子は次のような指示が出ました。
「チームで呪文とポーズを考えて、発表しましょう」
「チームで宝箱の中身を考えて作りましょう」
女子の指示
「チームで相談をして、どの形のカードがついた袋が欲しいかを相談しましょう」
「自分がサンタクロースになったら、どんなものをプレゼントしたいかチームで相談して作りましょう」
これらの課題の学校側の観点です。
1.集団の中で相談に参加できるか
2.集団での制作活動中に自分役割を見つけ参加できるか
このような観点だと思われます。
また、片付けがきちんとできることも、とても重要なチェック項目です。
はじめて会う友だちの中でトレーニングを積み、周りを見て、自分がすべきことを考えられることが求められます。
※動画でも解説しています。
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