最近、おばあちゃんとお話ししましたか。
佐藤さとる/作 村上勉/絵
1973年初版 1,650円
この本についてはコチラから↓
お話の始まりは淡々としたテンポで進みます。
いかにも編み物を楽しむおばあさんのゆったりとした時間を一緒に過ごしているようです。
そんなゆったりとした生活に、突如として編んでいた編み物が宙に浮くという不思議なできごとが起こります。
お話に変化が生まれ、面白さを感じるところです。
編み物に乗って夜空を旅するおばあさんです。
ところが、旅が終わり、おばあさんは大好きな編み物をあまりしなくなってしまうのです。
そして、それまで孫家族と同居することを断り、一人暮らしを続けていたのですが、
この旅をきっかけに孫のいる町へ移り住むことにするのです。
その理由は特に書かれてはいません。
なぜ、おばあさんは大好きな編み物をやめてしまったのか。
一人暮らしを止めて、同居を決意するのか。
なぜなんだろうと想像してみましょう。
編み物から孫との同居へという変化がそこにはあります。
変化を受け入れること、自分にとって大切なものは何なのかを考えるのに、
このおばあさんの「心の旅」は必要だったのです。
みなさんにとって、今本当に必要な変化とは何でしょう。
そんな問いかけを秘めた物語です。
編み物上手な一人暮らしのおばあさんがチョウの羽を
じっくり観察して、その模様通りに編み物を作ったら
なんとふわりふわりと編み物が浮き出しました。
おばあさんは、これで飛行機を作り、孫のいる港町へ
空の旅をするのでした。
冒険
わくわくする
素朴
旅が終わり、おばあさんは大好きな編み物をあまりしなくなってしまいます。
そして、固辞していた孫のいる町へ移って同居することを受け入れるのです。
その理由は特に書かれません。
そんな終わり方も、ずっと不思議な世界の余韻を読み手に残してくれます。
なぜなんだろうと想像してみましょう!
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本は世界を新しく見させる装置!
「本を読むってどんな意味があるの?」という疑問にズバリ答えるいっきゅう先生ことそのだりゅうへい先生がお送りしました。
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