2月に入ると、スーパーやデパートの菓子作りコーナーが賑わいますね。
手作りのお菓子はなぜあんなに美味しいのでしょうか!
やはり「手作り」だからこそ、嬉しい感動が味を深くするのでしょうね。
料理道具に「うらごし」があります。
これを使って、お子さんがびっくりする実験が簡単にできます。
うらごし器
コップ
※写真はわかり易いように水に色をつけました。
①水の中にうらごしとコップを入れ、コップの中を水で満たし、うらごしの面にひっくり返してのせます。
②そのまま持ち上げます。
③なんと、コップの中の水はこぼれません!
※うらごしがなければ、厚紙やプラスチックの板でもできます。
どうして水はこぼれないのでしょうか。
これは、空気(大気)の重さが原因です。
空気は地上から約100kmの高さまでと言われています。
上空にいくほど、空気は薄くなりますが、さすがに100kmもあれば、地上にはとてつもない空気の重さがかかっています。
それは、1㎠の広さに約1kgの空気の重さがかかります。
年長さんの手のひらの広さが約100㎠ですので、手を広げるとそこに空気が約100kgのっていると言うことです。
実際、空気は前後左右上下に存在するから、それらの総面積に1kgをかけることになるので、手の周りに約200kgの空気の重さがギューッとかかっています。
今回の実験のこぼれない理由は、空気の重さが下から押している(大気圧)からです。
でも、うらごしはあみです。
あみは水を通してこぼれるはずです。
あみでもこぼれない理由は、もう一つあります。
それは、水の表面張力です。
表面張力とは液体の分子同士がひっぱり合う力のことです。
うらごしのあみの目は小さいため、この表面張力のせいで、あみの目に水のまくができます。
その水のまくに空気の重さが下から押してきて、水がこぼれないというのが理由です。
お子さんに説明しても、理解できないかもしれませんが、お子さんが驚き、理由があることを知ることは勉強への一歩になります。
「勉強すればわかるんだ」
「わかれば面白い!」
ちょっとしたきっかけを提供するのがこのブログです。
小1理英会アドバンスコースから中学受験小6まで指導しているただっち先生(多田誠)がお送りしました。
9歳までは「楽しい!」が一番!小学校低学年の能力開発
小1理英会アドバンスコースのホームページ
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