お菓子づくりで~びっくり実験:こぼれない水!?

2月に入ると、スーパーやデパートの菓子作りコーナーが賑わいますね。
手作りのお菓子はなぜあんなに美味しいのでしょうか!
やはり「手作り」だからこそ、嬉しい感動が味を深くするのでしょうね。

料理道具に「うらごし」があります。
これを使って、お子さんがびっくりする実験が簡単にできます。

▼準備するもの▼

うらごし器
コップ

※写真はわかり易いように水に色をつけました。

▼実験▼

①水の中にうらごしとコップを入れ、コップの中を水で満たし、うらごしの面にひっくり返してのせます。

②そのまま持ち上げます。

③なんと、コップの中の水はこぼれません!

※うらごしがなければ、厚紙やプラスチックの板でもできます。

▼ご家庭の方へ▼

どうして水はこぼれないのでしょうか。

これは、空気(大気)の重さが原因です。
空気は地上から約100kmの高さまでと言われています。
上空にいくほど、空気は薄くなりますが、さすがに100kmもあれば、地上にはとてつもない空気の重さがかかっています。

それは、1㎠の広さに約1kgの空気の重さがかかります。
年長さんの手のひらの広さが約100㎠ですので、手を広げるとそこに空気が約100kgのっていると言うことです。

実際、空気は前後左右上下に存在するから、それらの総面積に1kgをかけることになるので、手の周りに約200kgの空気の重さがギューッとかかっています。

今回の実験のこぼれない理由は、空気の重さが下から押している(大気圧)からです。
でも、うらごしはあみです。
あみは水を通してこぼれるはずです。

あみでもこぼれない理由は、もう一つあります。
それは、水の表面張力です。

表面張力とは液体の分子同士がひっぱり合う力のことです。
うらごしのあみの目は小さいため、この表面張力のせいで、あみの目に水のまくができます。
その水のまくに空気の重さが下から押してきて、水がこぼれないというのが理由です。

お子さんに説明しても、理解できないかもしれませんが、お子さんが驚き、理由があることを知ることは勉強への一歩になります。

「勉強すればわかるんだ」
「わかれば面白い!」

ちょっとしたきっかけを提供するのがこのブログです。
小1理英会アドバンスコースから中学受験小6まで指導しているただっち先生(多田誠)がお送りしました。
9歳までは「楽しい!」が一番!小学校低学年の能力開発
小1理英会アドバンスコースのホームページ

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