今回はお買い物の問題です。
お買い物をするとき「消費税」10%がかかります。
※今回のお買い物の問題では軽減税率(8%)は考えないことにします。
「10%がかかる」計算の問題を出しますね。
問題1
100円に10%との消費税がかかると110円になります。
では、200円に10%との消費税がかかるといくらになりますか?
(難易度 ★)
問題2
1000円に10%との消費税がかかるといくらになりますか?
(難易度 ★)
問題3
では、1100円に10%との消費税がかかるといくらになりますか?
(難易度 ★★)
この問題1~問題3をお子さまに説明するとき、200円×(1+0.1)=220円(小5レベル)の説明はしないと思います。
たぶん、大きく分けると次の2つになるかと思います。
問題1の説明は…
①「200円は100円が2つだから、110円が2つで220円」
②「200円の10%は0をひとつ取って20円。200円と20円をたして220円」
※②の「10%」は「10分の1」「10個に分けたうちの1つ」と表現することもあります。
問題2の説明は…
①「1000円は100円が10個だから、110円が10個で1100円」
②「1000円の10%は0をひとつ取って100円。1000円と100円をたして1100円」
問題3の説明は…
①「1100円は1000円と100円だから、1100円と110円をたして1210円」
②「1100円の10%は0をひとつ取って110円。1100円と110円をたして1210円」
他の言い方もあるかもしれません。
答えの出し方(説明の仕方)はひとつとは限らないと言うことです。
長年、算数の指導をしていると、この「解き方はひとつだけではない」の重要性をとても感じます。
苦労して答えを出した問題をもう一度解いてみると、別の解き方をみつけ、すぐ解けてしまうときがあります。
そのときの快感は気持ちの良いものです。
お子さんに説明するときは「こんな解き方もあるよ」と一言付け加えるとよいです。
お子さんは「他にどんな解き方があるのかな」と考えてくれたら嬉しいですね。
それと、このような算数脳を鍛えたいなら「集中と粘る根気強さ」が大切です。
お子さんが解き方で悩んでいるときは、一緒に考えてる時間を楽しく過ごすと良いです。
《解答》
問題1 220円
問題2 1100円
問題3 1210円
お買い物は、一番身近な算数の題材です。
ぜひ、お子さまに自分で買い物をし、自分でお金をしはらう経験をつませてあげてください。
その体験が文章題の立式の力につながっていきます。
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受験算数につながる考え方を、身近なものを題材に、分かりやすくお伝えする、
アウトドア派の算数講師こばちゃん先生(小林義徳)がお送りしました!
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