4月は学年が変わり、気持ちの面でも変化がある時期です。
やる気をアップして、いいスタートダッシュができるよう保護者の一言が大切です。
今回のリクエストシリーズは、作業を通して、子どものやる気をひきださせる問題です。
アメを12個用意してください。
そのアメを使って、次のように問いかけてください。
「○○ちゃん、このアメをママと○○ちゃんでわけるといくつもらえる?」
もちろん、半分にすることはわかるお子さんは多いと思います。
もし、考えているようでしたら焦らず
「ママと1つずつ取りあいっこしていこうね」
と問いかけて、数を数えながらわけてみてください。
6個ずつになったことを確認したら、また元の12個に戻し
「今度はパパ・ママ・○○ちゃんの3人でわけるといくつずつもらえる?」
すぐに答えがでない場合は、前述の通り3人で分け合う
作業によって4個ずつになることがわかると思います。
そこで最後の質問!まずは元の12個に戻し
「じゃあ、おばあちゃんも入れて、わける人がふえるよ。○○ちゃんがもらえる分だけ取ってごらん」
すばやく取れるお子さんは、すばらしい!!
(最後なので、見事に正しく取れたら、ごほうびにアメをあげましょう)
このあたりで考え込んでしまうお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。作業させる前に予想をさせてください。
4個より少なくなることが感覚的にわかるかどうかがこの時期は大切です。
分ける人が増えると、もらえる数が減る・・・これは小学高学年ででてくる「反比例」の関係です。
2つの量の関係を考えていくことは、算数脳の開発に役立ちます。
この他にも「ふえるとへるものって何かあるかな?」と問いかけ考えさせるのもいいですね。
このような会話を通して、お子さんの考える力を刺激していくことはこの時期とても大切なのです。
「ママ、他に問題出して!」と言ってくれれば「やる気の種まき」成功です(^_^)v
なお、アメ以外にも、アルファベットチョコや、たけのこの里(テーブルに立てることができます)、など、お子さまが喜ぶ お菓子で代用するのはもちろんOKです。
入学試験において、算数的な基本能力は当然必要ですが実は、答えを予測して、大体このぐらいになりそうだという答えの目安をたてる力が大切です。
自分が答えを求めていく中で、予測していた答えとあまりにずれた場合は、何かおかしいところがないか検証しながら解いていくと、正解まで最短距離で進むことができます。
「だいたいこのぐらい」という目安をたてる力は、実は小学校に上がる前から鍛えていくことができるのです。
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受験算数のプロ 益田先生がお届けしました。
[ あめ、チョコ、たけのこの里!]のご感想やコメントをお寄せください。
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