こんにちは。
本日3月20日は、「電卓の日」。
1974(昭和49)年に、日本の電卓生産数が世界一になったことを記念して制定されたそうです。
今回は、国語力は幼児期の言葉への関わり方が大きく影響するという学説の実証に力を入れている、ノッチ先生からの問題です。
家族みんなでお墓参りに行った帰り、おばあちゃんの家に寄りました。
おばあちゃんが
「さあさあ、『ぼたもち』をたくさん作ったよ。いっぱい食べな」
と持ってきたとき、ママが
「おかあさま、それ『おはぎ』ではありませんか?」
おばあちゃん
「何言ってるんだい、『ぼたもち』に決まってるじゃないか」
ママ
「いや、ウチでは昔から『おはぎ』って言ってました」
おばあちゃん
「あんたんところは『おはぎ』かもしれないが、ウチじゃあ昔から『ぼたもち』なのさ」
ママ
「『おはぎ』です!」
おばあちゃん
「『ぼたもち』じゃい!」
おはぎ!
ぼたもち!
お・は・ぎ!
ぼ・た・もち!!!!
思わず僕は言っちゃった。
「けんかしないの!どっちも正解でいいじゃん、おいしいんだし!」
さて、だれが正しいのかな?
(1)亀の甲より年の功、あばあちゃんの「ぼたもち」だ。
(2)ママ大好き。だからママが正解。「おはぎ」!
(3)おいしかったらどっちでもいいよね。
「ぼたもち」も「おはぎ」も正解!僕が正解正解!
お彼岸のお供え物といえば「ぼたもち」「おはぎ」ですが、この2つはまったく同じものです。
ただ、細かく言えば季節によって呼び名が変わり、大きさもそれに応じて変わる、というのが真相のようです。
「ぼたもち」は「牡丹餅」、「おはぎ」は「お萩」とも書き、どちらも花の名前から名づけられています。
牡丹は春の花、萩は秋の花ですから、本来は同じお菓子を春は「ぼたもち」と呼び、秋は「おはぎ」と呼んでいたわけです。
花の大きさに合わせて、ぼたもちは大きめに、おはぎは小ぶりに作るという違いもあったようです。
季節によって呼び方を変えるなんて、風流ですね。
(※諸説あります)
【正解】(3)
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日頃、中学入試の最前線の国語指導をしつつ、小学生に読書の楽しみをひろめるべく、「ことばの学校」の開発に没頭する毎日。
ことばの学校 主任研究員 佐野 樹(ノッチ先生)がお送りしました。
[ 「夜舟」「つき知らず」等とも言いますね]のご感想やコメントをお寄せください。
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