そろそろ春の足音が聞こえてきました。
佐藤さとる/作 村上勉/絵
1973年初版 1,620円(+税)
この本についてはコチラから↓
お話の始まりがじわりじわりとしたテンポで、いかにも編み物を
楽しむおばあさんのゆったりとした時間感覚です。
そのテンポの中で、不思議な出来事が突如として起こります。
そのため、お話の変化の面白さを一層感じさせます。
編み物上手な一人暮らしのおばあさんがチョウの羽を
じっくり観察して、その模様通りに編み物を作ったら
なんとふわりふわりと編み物が浮き出しました。
おばあさんは、これで飛行機を作り、孫のいる港町へ
空の旅をするのでした。
冒険
わくわくする
素朴
旅が終わり、おばあさんは大好きな編み物をあまりしなくなってしまいます。
そして、固辞していた孫のいる町へ移って同居することを受け入れるのです。
その理由は特に書かれません。
そんな終わり方も、ずっと不思議な世界の余韻を読み手に残してくれます。
なぜなんだろうと想像してみましょう!
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本は世界を新しく見させる装置!
「本を読むってどんな意味があるの?」という疑問にズバリ答えるいっきゅう先生ことそのだりゅうへい先生がお送りしました。
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