今週はノッチ先生の「ことば」がテーマのなぞなぞです。
「ふく」ということばは「ふくを着る」のように「もの」と「机をふく」のように「すること(動作)」の2つの使い方があるよ。
では問題。
つぎの①~③の前の○と後ろの○には同じことばが入るよ。
前の○は「生き物の名前」、後ろの○は「すること」だよ。
わかるかな?
①○○○が鳴くから家に○○○。
②○○が魚を○○。
③○○がその場を○○。
ヒント★★★(これでわかったら天才!)
「すること」①は「もといたところにもどる」。
②は「糸と針で魚をとる」。
③は「今のところからはなれる」だよ。
ヒント★★(これでわかったら名人!)
「生き物」①は池や川にいるよ。
②は鳥のなかまだよ。
③は顔が赤いよ。
ヒント★(これでわかったら秀才!)
①は「か○○」。
②は「つ○」。
③は「さ○」だよ!
問題文の「すること(動作)」を国語の学習では「動詞」といいます。
「動詞」の中には同じ読み方(訓)で複数の使い方(漢字)があるものがあり、この組み合わせを同訓異字といいます。
例えば「あける」には「開ける」「空ける」「明ける」の3つの同訓異字があり「戸を開ける」「穴を空ける」「夜が明ける」のように使い分けています。
同訓異字は間違えやすいことから、中学入試では非常によく出題され受験生の必須単元になっています。
今回のなぞなぞは「名詞(生き物の名前)」と「動詞」という変則的な同訓異字を利用しました。
お子さまには、ことばはいろいろな使い方がある、ということを知っていただければと思います。
答え)①「かえる」②「つる」③「さる」
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日頃、中学入試の最前線の国語指導をしつつ、小学生に読書の楽しみをひろめるべく、「ことばの学校」の開発に没頭する毎日。
ことばの学校 主任研究員 佐野 樹(ノッチ先生)がお送りしました。
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