例年、慶應義塾横浜初等部の願書には創設者の福澤諭吉の著作『福翁自伝』を読んで、所感を記す指示がありました。
しかし、2020年度の横浜初等部の入試ではこれまでとは異なり、『伝記小泉信三』が課題図書に選ばれました。
さらに2021年度の横浜初等部の入試では『福翁百話』に課題図書が変更されました。
そこで、これからこの本を手にされる方のために『福翁百話』の中でも、子育て・教育に関する話を一話ごと取り上げて、要点を簡単にご紹介いたします。
今回は10話の要点を意訳してご紹介します。
人生は遊びのようなものと考えられないでしょうか。
短い人生、やたらと真面目過ぎない方がよいでしょう。
苦しいとき、楽しいとき、ともに一時の遊びなのです。
すべて時が過ぎれば、跡形もなくなってしまうものなのですから。
人生は万事、遊びと考え、まじめに遊ぼうとすれば、飽きがくることもありません。
また、大事にのぞんでも、遊びですから、動揺することも、憂えることも、後悔することも、悲しむこともありません。
こう考えれば、安らかな心を保つことができませんか。
福澤は、この10話で、大事な場面での心構えを語っています。
思わず、心がふっと軽くなるような見方を示してくれています。
小学校受験の正念場。
大変なとき、心に余裕を持って、物事や人に接したいと感じました。
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