〜 エネルギッシュ! 〜
Kさんは誰にもはっきりものを言い、さらに頑固な面もありました。その分リーダーシップは抜群。カリスマ性を持った明るくて強いリーダーで、行動観察では集団をまとめて引っ張っていきました。さらにハーフということもあって、お友だちの中に入ると、見た目からも目立ちました。
理英会に入った当初は女子校を考えていましたが、立ち居振る舞いの面で型にはめたくない、というご家族の意向で、慶應を目指すようになりました。そうなってからはご家族も慶應にシフト。お父様は外国籍の方でしたから、「福翁自伝」の外国語訳版を買い求めて読後に願書を書き、それを翻訳の専門家に日本語訳してもらうなど、とても熱心に準備を進めていらっしゃいました。
そういう姿をKさんも見ていたのでしょう。受験準備を始めた時期は遅かったのですが、たくさん練習して、模試でもしっかりと平均点より上をキープできるようになりました。課題は個の強さ。もちろんKさんの長所でもあるのですが、言葉が強かったり、きつかったりすることがありました。担当の先生は、その長所を消さないように注意しながら、その都度Kさんにアドバイスをしていたそうです。Kさんも「そんな風に言われたらどう思う?」と言われたり、「今日はとてもよかった!」とほめられたりして、少しずつ気づいていったようです。
秋になる頃には、まだまだ危なっかしいけれど、それをきちんと魅力の一部として収められるようになっていたと思います。ガンガン輝く真夏の太陽みたいなKさんですから、きっと小学生になっても頼れるリーダーとして、お友だちを照らすのでしょう。
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